「パパのしごとはわるものです」 《#26 「正義」》

「パパのしごとはわるものです」(板橋雅弘 作/吉田尚令 絵)
こんな題の絵本があります。
これは、ある日学校で父親の仕事について調べてくるようにと言う宿題が出た男の子の話です。

筋肉もりもりでたくましい、大好きなパパは、いったい何の仕事をしているのだろう。
それを知らなかった少年は、ある日出勤する父親についていきます。
仕事に行くと言って出かけた父親は、ある体育館に入っていきます。

そこでは、プロレスの試合が開催されています。
今夜のメーンイベント、かっこいい正義の味方のヒーロー「ドラゴン・ジョージ」対、
マスクをかぶった悪役「ゴキブリマスク」。
「ゴキブリマスク」は、その名のとおり、汚ない手を使って、正義のヒーローを攻撃します。
でも最後は、正義のヒーローが勝って、ゴキブリマスクはマットに撃沈♪
会場は大盛り上がりです。

でも、少年は途中から気がついてしまいます。
マスクの奥の目がパパに似ていること。
威嚇するポーズが、パパがお家でよくやるポーズと同じことに。

そう、少年の父親はプロレスラーで、なおかつ悪役だったのです。
少年はとてもショックを受けます。 「どうして、パパは悪役なんだっ!」

でも同時にこんな風にも思います。
一生懸命仕事しているパパの仕事が、「正義の味方のヒーロー」だとは限らない。
パパだって、ぼくに本当の姿を見せたくなかったのかもしれない・・と。

少年は小さなハートを痛めますが、パパが言います
「パパの悪役は、正義のヒーローのために必要な役なんだ。
がんばって悪いことしているんだよ。」

子供の頃、見た悪役レスラーは、恐ろしくて、憎たらしい存在でした。
けれど大人になってから改めてプロレスを見ると、
悪役ならではのひたむきさが感じられたりして、
一つの役割として必要なのだということがわかります。
ましてや、その人本人とは関係のない役割なのだと言うことも理解できます。

時に親は、愛する子供のために、悪役を買って出たりします。
家族のためならと、子供の未来のためならと、
悪役レスラーや嫌われ役も、苦もなく受け入れます。

そんな姿を、この絵本のように、
自分の仕事に誇りを持って、息子に対して堂々として見せられると、
きっと多くのすれ違いが解消するのでしょうけれど、
普通、親は、なかなかそんなことは説明しません。
愛している家族の喜ぶ顔が見られればそれだけで良いと考えてしまうのです。

パパやママは、家族を守る、正義のヒーローですね。

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「正 義」

正義とは公平であるということです。
関わっている誰もが勝利者になるように問題を解決することです。
人を前もって判断することをせず、ひとりの人間として
見ることが大切です。
いじめやごまかしや嘘を受け入れないことです。
正義には勇気がいります。
ひとりでも正義のために立ち上がらなければならないこともあるからです。

リンダ・カヴェリン・ポポフ 著/ 大内 博 訳/ 太陽出版
「52の美徳カード」「52の美徳教育プログラム」より

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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